日本昔話が好きなgarçonの成長は、わたしの成長

スポンサーリンク
シッター
follow us in feedly

この日は保育園から変える途中でパパと彼と会いました。スクータに乗って、ぐんぐん進んでいました。

わたしに気づくと

「まきこさーん。かっこいいでしょ?」

と言い、またまたぐんぐん進んでいきました。前方をよく見ず😅。

「前からお兄さんの自転車きてない?」

すると、前方を見て方向を転換。しかし、スピードは緩まず、小走りに隣を伴走。坂道になると

「すすまない。まきこさん」

「困ったわね。おりて自分でおしたら?」

「できなーい」

すること、パパがフランス語で話しかけ、降りて歩きました。さすがです^_^

マンションエントランスにつくと

「まきこさん、だっこ」

甘いですね、わたし

「7階のおうちに着くまでね」

そう言って、長いまつ毛に涙がついていることに気づきました

「保育園で悲しいことあったの?」

「あや先生に怒られたの」

「どうして?」

「いじわるしたから」

と。ここから先はお部屋で聞くことにしました。

お部屋には、おやつが用意されていました。きょうは、すいか、クロワッサン、レモンケーキ。

「まきこさん、すいかはふいだよね」

「ふい?」

まずい、フランス語の知らない単語。フルーツか?果物??

推測し、Google先生に「果物」と入れると「fruit」発音は「ふい」

「ノンノン、スイカはお野菜だよ」

「ちがうちがう。ふいだよ。トマトもふい。ぼくのおうちではそうなの」

「ぼくのおうちでは」なんて言えるようになったんですね。成長しました。

トマト、すいかは野菜であること、小学校受験の問題にもよくでます。

「果物だけにまるをしてください」と、果物の絵の中にスイカとトマトが

入っていることが良くあります。そしてよく引っ掛かります。ここでとりあえず教えるよりも、次回、絵本か図鑑でしっかり区別して教えます。まずは、「ぼくのおうちでは」という、オトナ顔負けのロジックを突破せねば

おやつを食べながら

「そうそう、いじわるって、自分でしたの? それともされたの?」

「ぼくがしたの」

おやおや。にわかには信じられず、

「どんないじわるしたの?」

「おもちゃかしてあげなかったの」

と。状況確認のために、齟齬がないよう、ミニカーを出し

「このおもちゃをさ、○○君が貸してくれなかったの?」

「ちがう、ぼくが貸さなかったの」

あらま。ほんとにいじわるしちゃったのね。いじわるした自覚がはっきりしたので

「どうして意地悪したくなっちゃったの?」

と聞くと

「ぼくの新幹線こわしたから」

と。線路に乗せている新幹線をどうにかされてしまったようです。

あや先生が彼をおこったのは、○○君にいじわるをしているところを見たからだと推測します。その前にも○○君が彼にいじわるしていたことを見ていなかったかもしれません。

「○○君は、何をして遊ぶのが好きなの?」

「くるま」

「あなたは?」

「電車」

「あら、それなら取り合いにはならないよね?」

「そう。でも、ぼくの電車こわしたの」

「そうなのね。だったら、こんどは、やめてって言ってみたら?」

「やめてくれないもん」

「じゃあ、○○君は車が好きだから、車で遊んだら? って言ってみたら?」

「うん」

そう言ってスイカを食べ終え、レモンケーキをほおばりました。

1/3くらい食べると

「まきこさん、どうぞ」

そういい、わたしにわたしました。

「ぼくはくわそんたべる」

くわそんはクロワッサン。きょう二つ目のフランス語。勉強になります。

端っこに指を入れ始めたました。チョコレート探しです(;’∀’)。この食べ方は良くないと

「レモンケーキも食べたから、まずは半分だけにしよう」

と真ん中でカット。お望みのチョコレートがたっぷり出てきました

「チョコレートだーーいすき」

日本のお子さんでは、3歳くらいだとチョコレート食べさせない親御さんもいますね。チョコレート好きは、口のまわりいっぱいにチョコレートをつけて嬉しそうにたべていました

「ねぇ、鏡どこだっけ? 洗面所?」

「ちがうよ、ママの部屋」

そう言ってすぐママの部屋の姿見に映る自分の顔を見て大笑い。

「わははは。チョコレート」

口の周りだけではなく、歯までまっくろでお歯黒のよう。わたしも大笑いしました。

「そうね。きれいに拭いたほうがいいね。周りにつけないで食べるとかっこいいね」

「oui」

ouiが出るときは、腑に落ちた時です。

おやつを食べ、パズルを少ししたあと。

「まきこさん、ももたろうしってる?」

知らないわけがありません。

「知ってるよ。絵本読んでもらっているの?」

「そう」

残念ながら、日本の絵本が凄く少ないのです。これまでシッターの時間で絵本を読み聞かせるというよりは、車で遊んだり、カード遊び(神経衰弱)、シール貼りなどで遊んでいました。すわって聞く習慣が保育園で着いたんですね。保育園から読んだ絵本を記入する冊子が届いていましたが、書いていたのは「ぐりとぐら」1冊だけ(;’∀’)。ですよね、おうちではフランス語なんですから。

今回だけは、YouTubeに頼ってしまおう。そう自分に言い聞かせ、桃太郎の動画を探しました。すると、なつかしの日本昔ばなしの動画がありました! 桃太郎の動画もあり、それを一緒に見ることにしました。

食い入るように見出し、あっという間にお話はおしまいに。

「おに、やっつけられちゃったね」

と。物語をしかり理解していました。感動……。

「おにがでてくるのある?」

と聞くので、レコメンドで出てきた「一寸法師」を見ることに。

「一寸法師って、これくらいしかないんだよ」

そういい、親指をみせました。きょとんとしながら物語を見始めました。市原悦子のかたりは、今聞いてもしみいる声でした。

「おわっちゃった」

「もうおしまいにしましょう」

30分近くみていたので、これ以上見せるのはどうかともいました。しかし、レコメンドでさるかに合戦がでてくると

「さるとかにのお話みたい」

と。参っちゃいました……。

「きょうは、これでおしまいね。おやくそくできる?」

「oui」

ご納得いただけたので、スタートしました。物語が終わると、パパとママが帰宅。絵本を持ってこなかったので、動画を見せたと話したところ、

「どんなストーリーですか? 絵本のタイトルも教えてください」と。なるほど。絵本を図書館からかりるにしても、どんなストーリーの絵本なのか分からなかったのか……。

図書館に行ってもよく分からないと言っていたのは、こういうことだったと気づきました。自分の不甲斐なさに気づくと同時に、これを機会に、読んでみたらいい本をピックアップしてお渡ししようと思いました。機会を見つけて図書館に一緒に行ってみよ!

「こんどは、紙芝居借りてくるからね」

「oui!!!」

保育園は、彼にとって学びの場であり成長の場であることを実感しました。興味関心を察知し、これまでは先手を打てたのですが、後手に回っている昨今。「お兄さんなったねーー」と褒めている場合ではなく、成長を助長する策を考え提供しなくては。
成長を見守るためには、私自身が成長しなくては。がんばろ!

コメント