シッターになるまでの道

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シッター
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専業主婦から幸運にも前職に復職できたものの、長く務められる天職を求めてさまよい、シッターになりました

古巣に復職

13年の専業主婦を卒業し、古巣で契約社員の仕事を2年半しました。毎月きちんとお給料をもらえるのはとてもうれしかったです。まずは、掃除機をダイソンに買い換えました(笑)13年のブランクで一番苦労したのはエクセル……。SUM関数しか使えなかったわたしは、ほかの関数を覚えるのに本当に苦戦しました。「まったくあわない、こんな仕事」と思いつつも、エクセルの得意な人に聞いたり、夫にも教えを請いました。お金だけのためならそのまま続けてもよかったのですが、創業事業が思いのほか覇気がなかったこと、それ以上に拡大する予感を感じない中、仕事を続ける意味を感じませんでした。この思いを夫に伝えると、じっくり考えて次を選択したらとアドバイスされ、「次の機会」を探すことにしました

タウンワークで見つけた仕事

ヒーラーさんからのアドバイス(怪しい……(笑))で、子どもと関わる仕事があったら、パートでやってみて、合わなかったら辞めてみたら? と。社会保障がしっかりした正社員か契約社員しかしたことがなかったので、パートとか、アルバイトは未知の領域でした。アルバイトといえば『タウンワーク』でしょうと、近所のスーパーで最新号を貰ってきて、ぺらぺらとめくると、近所で新しい保育園のパート募集がありました。しかも、子育てしている時に勉強していた「レッジョエミリアメソッド」を取り入れていると。勝手にこれは縁だと履歴書を送付。志望理由は「働くお母さんを助けたい」。書類選考が無事通り、面接となり、理事長からは「こどもが好きという方はたくさんいらっしゃいますが、働くお母さんを助けたいという理由のかたは初めてです」と言われました。また、新園を作るにあたって、これまでのビジネスキャリアをぜひ活かしてほしいと。採用でした。

新園開園まで~なんでもかんでも先生が頑張る~

保育園は、ほぼ助成金で成り立っています。出来るだけコストをかけず、先生たちができる事はそれで賄う風土があります。木の香りがする机やロッカーにニスを塗る作業から始まり、お着替えを入れる箱、クラスの名前、何から何まで先生たちが……。一丸となって取り組むとてもいい機会でした。が。何事も進まない。ゴールを決めてマイルストーンを打つというような段取りが全くできず、いつも堂々巡りでした。パートのおばさんが口出すことではないと、場をわきまえていましたが、さすがに開園まで間に合わない空気が漂い、タスクを切り、共有し実行。なんとか開園までこぎつけました。

保育園は園長で決まる

新園は中途採用の集まりでした。みんながそれぞれのバックグラウンドを持ち、意見を出しあうのは良さであり、時に衝突の原因でした。最悪なことに、園長と、事務方の折り合いが悪く、園長は心を病み、休職。しばらく主任が担当することになりました。園長不在の間、主任は副園長として保護者、園児、先生たちの間をよく取り持ってくださいました。理事長は、新しい園長を必死に探し、翌年4月、お迎えすることができました。公立の園を定年退職したかたで、キャリアはばっちり、リーダーシップも素晴らしかったです。また、経験からリスクをヘッジすることも完璧。しかし、わたしは合いませんでした。先生たちとしっかり向き合わず「○○先生が、○○先生のこと、こういうのよ」など、女子高生のようなことを話しだしたりするのでした。事実を確認せず人のことばをそのまま言う責任者をわたしは信じられない。パート社員なので、極力口を挟まずにいました。先生たちから響く不協和音に耐えられず、辞めることに。この間、保育士の資格を取っていたので、ほかの園でも働くことはできると思うと、すんなり退職をきめられました。

丁寧に子どもと接したい

ご承知のように保育園は、厚生労働省管轄化で福祉の分野に入ります。幼稚園は学校教育法に基づく「学校」の仲間です。(現在は幼保一元化により、「こども園」が誕生しています。)

わたしが担当していた2歳児は幼稚園年少になる前のお子さんでした。ことばもたくさん話せるようになり、さまざま一人で出来るようになりました。「せんせー」と話しかけられても、じっくり話すことがなかなかできない。まずは、多くのお子さんの安全を守らなければいけないので、こどもが関わってほしい時に関われるとは限らないのです。朝早い子は7:30~17:00まで保育園にいます。おうちに帰ったらご飯を食べて寝る……。いつお話を聞いてもらうのでしょう。聞いて欲しいときに聞いてあげられる、そんな保育がしたいと心から思いました。

シッターという新たな道

退職後も、単発で保育園のパートをしました。やっぱり園長先生次第だと痛感。お散歩に行くか行かないか、お部屋のレイアウト、何につけても園長先生のOKがないと進まない園でした。権限の委譲ができない組織では、わたしは働けない(笑)。

イギリスにはナニーさんという、家庭教師がいます。王室にもナニーさんがいて、生活の基礎基本、イギリスの文化や伝統、品格を守る教育をされています。私が目指すは、ここか?そう思い、日本でいうシッターをし、イギリスのナニーさん日本版を目指すことにしました。

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