痛ましい事故。ネット上では殺人では?とのコメントもあります。
感情はさておき。一つの尊い命が奪われたこの事実から、保育者として思うことを記します。少ない事実から記します。ですので少し思いが強いこと、ご容赦ください。
法人格の違い
保育園は福祉法人、幼稚園は学校法人が運営しているケースが多いです。営利を目的としている企業法人のコーポレートガバナンスのような概念はあまり浸透していません。昨今やっと第三者機関を設置するようになりました。これまで園児と保護者、地域をステークホルダーとして捉えることはあまりしていませんでした。こと保育園に関しては乳児を始め幼い命を預かっているのに、保育士、保育園では、ミスが起こらない前提でさまざま動いています。一つのミスが命に関わるのに、善意のまくで覆われた組織を疑いもなく、客観的に評価することなく信じてきたのだと思います。
保育園:児童福祉法
幼稚園:学校教育法
一般企業:会社法、商法
子育てをしている親御さんは、仕事を続ける上で「とにかく預かってほしい」と、切なる思い出お子さんを預けます。複数のママから言われた言葉
この事件では乗車していた7人の子どものうち4人が1歳(今年2歳になる学年)だったと。驚きを通りこして、どうやったら子ども乗せられるか、物理的にも意味が分からなかったです。SNS上には、
という声も少なくありません。
しかし転園先がすぐ見つかるわけはなく、仕事を変えるのも難しいのが保護者の現状です。
同じですね。
一体、保育園は何のためにあるのだろう・・・・・
園長の経験、考えがルール
園の方針はそれぞれあります。しかし日々の運営に関しては園長が全てで、保育をする先生は園長の方針に何かをいう、俗に言う「盾をつく」ことができません。Twitterの呟きを見ても、若い先生たちが対話や会話にならないことを呟いています。わたしも園もそうでした。しかし、時代の変化とともに価値観も変わり、テクノロジーが進み昭和や平成の保育が通用しなくなっています。企業型の保育園では最新のメソッドを導入し、ITを使って子どもの見守りをする園も増えています。
どの園においても、もっとも大事なのは、保育の現場での危機管理とマネジメント。これがあってからのメソッドです。
(数年前から厚労省が保育士のキャリア教育の中にマネジメントを加えていますが、個人的には物足りないです😅)
ガバナンスが効かない園長独裁の園では
往々に保育士も保護者、そして園児も辛い目に遭うことがあるのです。今回の事故。事実は法廷で争われると思いますが、園長の独裁ぶりが炙り出されるのではないかと思っています。
割れたお皿を原型に戻すまで破片を探す
わたしがいた園の系列園の園長先生は、お皿が割れたら、そのお皿が元通りになるまで破片を探させます。割れた後、掃除機で綺麗に吸い取るのではないのです。その小さなカケラで子どもが傷つくことがあるとを想像し、きっちり危険の芽を摘み取る。多くの園でもやっていることだと思います。こういう本当に些細なことを積み上げていくことが保育士の危機管理能力を育て、子どもの安全を担保すると思うのです。先生は保護者から絶大な信頼があり、保護者とキャンプに行き子育てについて対話するということもされていました。
今の園に不満があっても、転園することは全国的に難しいと思います。一旦入ってしまった園で困ったことがあったら、こと園長に関しては、お住まいの自治体の保育課、子育て支援課など、保育園のエントリーを担当している部署に相談なさることをお勧めします。もし、相談することで園からお子さんに不利益があるのであれば、それも担当にしっかり伝えてください。子どもの話は信じられないようなことを言ったら
と逆に質問してみてください。
これから保育園を探される方は、園長先生をじっくり観察して、どんどん質問を投げかけてください。その答えが腑に落ちるのならお勧めです。
でも、最後は抽選でがっかりしたりします。そんな時は、必ず自治体の子育て支援担当に臆せず相談してください。その分税金もお支払いなのですから!!!
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