シッター初日。エントランスでわたしの姿を見るなり、全速力で駆け寄って来てくれました。わたしのこと、ちゃんと覚えてくれていたのだと、とても嬉しかったです。ママと別れるときは、元気にバイバイできて、スタートはばっちりでした。
保育園では、慣らし保育という仕組みがあり、初めての環境に慣れるよう、保育時間を1週間かけてフルタイムまで練習します。2歳児クラスは初日、ほぼほぼ全員泣きます。これまでお家でママと一緒だったのに、なんだかわからない空間に連れていかれ、知らない人に面倒をみられる……。やだとしっかり話せない子どもにとっては、とてもストレスだと思います。そんな経験から初日はどうなるか少し不安がありましたが、ここは難なくクリアしました。
初日は保育園と同じように、午前中はベビーカーで、緑が多い公園まで出かけました。
ベビーカーを押し、話しながら公園まで向かいます。途中、どれだけの人に振り返られたか(;’∀’)。そうですよね、金髪のかわいい子どもが乗っていて、押しているのは日本人のおばさん。わたしは、南の国の人に間違えられることがあるので、なおのこと「???どういう関係?」と、きっと思ったのかもしれません。
「見て、大きなトラックだね」
「バスがきたよ」
「あ、アンパンマンのお面があるね」
などと、見えたものを語りかけます。
そうすると、バスが来ると
「あ! ばす」
と指をさしたりします
「そうだね、ばすだったね」
と、発見したことを共感し、また探すきっかけを作りました。
公園選び(2歳児向け)
・人が少なく
・でこぼこがあまりない
・草花が咲いている
・芝生のような場所
時は秋だったので、枯れ葉を踏みしめ、その音を楽しみました
「がさ がさ がさ」
まずは、わたしが葉っぱ踏みしめます。
「がさ がさ がさ」
彼が踏みしめます。
「かざ がさ がさ、がさ がさ がさ」
その音は、最初は4分音符ではじまったのが、8分音符、16分音符にテンポ上がります。
わたしの目は、そのテンポで動き始める彼の姿を危険から守ると同時に、楽しく過ごしている姿を見守ります。
「はっぱ」
差し出してくれたその「はっぱ」は、枯れてはいるものの、葉脈の線がしっかりわかる、彼のにぎりこぶしと同じくらいの大きさでした
「ありがとう。きれいなはっぱだね。パパとママにプレゼントしようね」
そういうと、一つしかもっていなかったので、あと2つ、探してきました。
「パパとママも喜ぶね」
そういうと、自分の足元のはっぱをごっそり集め、手のひらに残った数枚をわたしの手のひらにのせました。汚れもの入れようにバックにしのばせていたビニール袋に入れ、持ち帰ることに。
「がさ がさ がさ」
としばらく遊んで、
「おうちにもどろう」
と誘うと
「ノン」
と。さすがフランス人。「やだーー」じゃなくて「ノン」でした。
戻って、お昼ごはん、そしてお昼寝をさせたかったので
「これ、パパとママのお土産、持って帰ろう」とビニール袋を見せるも
「ノン」
「また、バスとトラックみて、おうち戻ってごはんたべよ」
そういうと、納得しベビーカーに乗ってくれました。
ベビーカー帰る道、小さいからだでしっかり大地を踏みしめ、体をうごかしたせいか、ぐっすり寝てしましました。帰り道は、寝ていたので、ベビーカーのシェードをし、顔が見えないようにしました。行きのように振り返られることはありませんでした。
このはっぱは、このあと、おうちで工作に使います。
レッジョエミリア・アプローチ
子どもたちが自然の中で五感を使って学ぶことを主としています。5歳くらいだと、なぜ枯れ葉になってしまうか、この葉っぱは本当はなんとういう木のはっぱなのか? 枯れるとなぜ茶色になるか?など学びの幅が広がります。
2歳の彼と
・紙にノリで貼り付ける
スティックのりではなく、液体のノリを使うことで、感触を味わう
・必要な分だけ指で取り出す感覚を覚える。
・力いっぱい貼り付けると、はっぱがぐちゃぐちゃになるので、そっとはる。力の加減を経験する
これをねらいとします
次回は、スタンバイされているごはんを食べることからです
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