3歳5か月。嘘もつけるようになりました

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きょう、都心は朝から雨。梅雨だと分かっていても鬱陶しいです。
黄色いレインコートに、青い長靴。わたしを発見するなり、走ってきました。

「きょうね、レインコートなの。かさつかわなかったの。でも、おばけのかさもっている」

「おばけのかさ持っているの? 知らなかったわ」

「ぼくBottesなの。まきこさんとBottesじゃないね。」

「パパもBottesじゃないよ」

「あめだよ」

「まきこさんとパパの靴は、ぬれないのよ」

「?」

こんな会話をしている間に、おうちに到着玄関に入るや否や、おばけの模様がある傘を教えてくれました。

フランス語で長靴はBottes。わたしにはボウトと聞こえてしまいました(;’∀’)。

その後、長靴を脱ぎ捨て、靴下を脱ぎ、部屋に

「まずは、手洗い」というパパ。

すかさず

「手を洗う前に、ブーツ揃えてください」

という私。ささっと戻ってきて、脱いだ靴下を中に入れで揃える。

「いちばんお靴をそろる、にばん手を洗う。じゅんばんね」

「Oui」

靴を揃えることは、帰宅して気持ちを切り替え、こころをいったん整えることです。玄関で一瞬ですが、落ち着きが違ってきます。そのあと、外での汚れを落とすために手洗いうがい。この順番は、身に付くまで語り続けます。

 

「きょうのおやつはこのカフェ丼とドーナツです」

とわたしにパパが伝えているのを聞き

「ショコラドーナツ、だーいすき」

「ドーナツはデザート。カフェ丼食べてから」

「Non」

「大好きなから揚げだから、こっちが先ね」

「Nooooooooooooooooooooooon」

絶叫……

「だいすきなショコラドーナツたべる」

もう、こうなったら譲りません。

「Non,先にカフェ丼」

「Nooooooon」

わたし「お腹すくから、先に丼食べたら? 先にショコラたべるなら、カフェ丼は夕飯にする。我慢できる?」

「oui」

「もう一度、パパとお話して、どちらを先にたべるか相談して」

そうするとフランス語で話しパパは、仕事に戻りました。

「ドーナツたべてからどんぐりたべる」

どんぶりね(;’∀’)

「パパそういったの?」

「そう」

そんなはずはない、そう思いつつも

「じゃあそうしましょう」

大好きなチョコレートドーナツを目の前におかれ、カフェ丼を先に食べろと言われてもそれは切なすぎます(;’∀’)。ご飯ものとおやつをだすと、こういう事になりがちです。ですので、おやつはご飯ものを食べた後に出すのがいいですね。もしくは、おやつだけにする。パパの愛情が裏目に出てしまいました。

 

チョコレートたっぷりでふわふわのドーナツ。そのまま頬張ろうとしたので

「couper(くぺ・まきこ流発音)しよう」

そういうと、

「ぼくがとりにいく」

と、キッチンに一目散。ちょっと一人で取り出すのは危険かな??と思いつつも、いっしょに行き、すぐ受け取るようにしました。

「はいどーぞ」

と渡してくれました。

「上手に渡してくれてありがとう」

といい、受け取りました。

「ん――――、ぼくショコラだ―――いすき」

満面の笑みとはこういうことかと思うほどの喜び。チョコレートが指に着くのを、お手拭きにパンパンと拭くだけだったので、

「こうやって、くりくりって、指先のチョコレートとると、手がもっときれいになるのよ」

食べ終わると、わたしが教えた拭き方で拭き

「きれいになった!」

と。残念なことに口のまわりがチョコレートだらけ(笑)

「鏡あるどこにあったけ? 鏡でお顔見てきたら(笑)」

すると、洗面所に行き

「ぎゃはは」

と大笑い

「おくちふかなきゃ」

そういって口を拭きました。

「さ、カフェ丼たべましょう」

「かふぇどんぐり……」

着席したものの、まったくたべる気持ちはなし……

「パパと約束したんだよね?」

「Oui……」

「まきこさん、からあげCouperして」

「はい」

そういって、小皿の上に乗せ、一口サイズに切ろうとすると

「あーー、もっと、ちいさいがいい」

というので、小さくきると

「もういっかいきって」

「え?この半分???」

こっくりうなずき、一口たべると

「カフェどんぐり食べた!!」

そう言い、席を降り

「あそぼ、まきこさん!!!」

と。

パパとの約束を果たし、ドーナツも食べたので、満足、満足。

シッター後、パパにどんな約束だったか確認すると
「カフェ丼を先に食べてからドーナツと約束しました……」
やっぱり。成長しましたね。自分に都合がいい“うそ”。

3歳くらいの子がうそをくということは、

・自分の欲求が分かり、手に入れたいと思うようになる
・👆この欲求を言語化し手に入れ
言語能力が発達している証です。ただ、自分の欲求を満たすためにうそをついていいかと言えばそれは違います。まずは、成長したのだと認め、大人はうそのウラにある欲求が何か探ってみてください。大人だって、自分の都合のいいように嘘ついたりしますよね。決して「うそつくのはダメ!」と決めつけないでください。その後ろにある小さなこころの意図をぜひ組んであげてください。

「これ、まきこさんのおにいちゃんがつかっていたの」

そう言い、20年前のトミカの新幹線を出しました。

「わーーーーー、しんかんせん! かっこいい」

と。

「ありがとう、まきこさん」

じんときました。その素直な言葉に。わたしのほうこそ、

「ありがとう」

このあとは、かくれんぼ、おみせやさんごっこ……、おもらし……。

いろいろ気づかされることがありました。

続きをお楽しみに

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