小学校受験、中学受験、大学受験を経験しました。
受験はその名の通りテストです。通過するには受ける年齢に沿った課題、壁があり、乗り越えることで入学を「許可」されます。自分ひとりで試験会場にて問題と向き合い、戦うことを求められます。そうです。絶対忘れてはいけないことは、試験会場で戦うのは子どもたちだということ。保護者ができることは、その「1日」に、神様が降臨(笑)するごとく、環境を整えるしかない! 保護者は、アタマと心をしっかり区切る! と私は考えます。
現在放送中の「ドラゴン桜2」は、小学校受験からオトナの試験まで応用できる、素晴らしい指南書だと思います。すべて取り入れられなくとも、できるところから真似をすると、視界が変わると思います。わたしは大いに参考にさせていただきました。
親の心構え
1:敵を知る
子どもたちにとって、最高の教育環境を与えてくれるその学校。目指す前にまずは
・建学の精神、教育方針を知る
これは、みなさんの子育ての方針(なければ理想)と合っているか。合っていないと、何か起きた時学校のせいにしがちです。実際それで退学した方、何人もみてきました。第一志望以外の学校を決める際に、これを怠ると、例えば一貫校だと、ずっと「ここじゃない」と引きずります。
・過去問題を見る
出題の傾向に、その学校が求めている能力が読めます。記述式のところは、思考力があってもそれをアウトプットする記述力がないと当たり前ですが通りません。入学後も「書くこと」が多い学校だったりします。このあたりは、塾でも教えてくれますが、親御さんが全体を見て、お子さんに向いているかをご検討されるといいと思います。
・偏差値を知る
偏差値はエビデンスです。試験当日まで物差しとして捉えることが大事です。が。ずっとA判定でも、当日チカラが出せなかったと、方々から聞きます。逆もしかり。あたりまえですが、絶対ではない。当日までお子さんの力を伸ばす指標と捉えることをおすすめします。
2:理想から現実を引き、努力の量をとらえる
・この学校!と決まったら、現在の偏差値との乖離をデータで知る。
小学校4年生の段階で偏差値50。目指すは某中高一貫校! 68
68-50=18 偏差値18を2年で上げる。(もしくは、1年?)
現時点が試験当日までどれくらいの期間があるのかで、この差を埋める手法は変わると思います。
3:偏差値に一喜一憂はあたりまえ
努力した成果が出ないと、ついつい「なんであがんないのよ!」「やることやった?
と大声をだしますね(笑)。悪ければその原因を分析する。次の手を塾と相談して打つ。それだけです。良ければ、そのまま走りましょう。保護者は引きずらない、です。本人が分かっているはず!?です。
4:「ご縁」がなかったはすべてを救う
A判定が出ていると、受かっているような錯覚にも陥ります(わたしは陥りました(;’∀’))A判定でも、不合格だったりします。このA判定不合格は、本人がいちばん納得いかない、「え? どういうこと??」と、マリアナ海溝の奥底まで落ち、自分を責めたり……。
受験した本人が「もしかしたら、あれか?」と気づきがあれば、それが敗因。それが気づかない、思いあたらない場合は、ご縁がなかった。やることとやって、これ以上思いつかないことを振り返っても仕方ないと思いませんか?しばらくは気持ちが晴れないかもしれませんが、「ご縁がなかった」と次に進む。きっと視界が開けます(開けました)
5:知的財産はなくならない
結果はどうあれ、受験というプロセスで得た知識は、脳の中にしっかりインプットされます。また学びのプロセスは、人生を歩む上で「まてよ、こっちの方法のほうがいいか?」と自分と対話することを可能にします。数年間の塾代や、受験料等などを考えるとこの財産を手に入れる投資額に見合っているか? と考えると、私は見合っていたと確信を得ています。「この学校で本当によかった」と二人とも大人になってもいうからです。知的財産の利回りをよくするのは、本人たち (笑)あとは、頑張ってね!ですね。
最高学府に入学して、喜んでいたのは保護者。本人は親の言う通り合格したけれど、大学に行かなくなり、「引きこもり」に。でも、翌年いきたかった大学に入学。学力がつくと、こんなどんでん返しをしたりすることも。忘れてはいけないこと、やっぱり
わたしが戦っているわけではない
そう私は実感します
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