年間治療費610万円? 認知症の治療薬「アデュカヌマブ」は救世主か!?

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わたしは「思い出貯金」を0にしたくありません。折角楽しい思い出を作ってもそれ自体を分からなくなるなんて、悲しい事極まりありません。先日の認知症薬承認ニュースは、『未来の医療年表』で2025年くらいに使われうるようになるだろうと記されていたことが、4年早く実現したと言えると思います。少しくらいボケても、お薬が助けてくれる!! と希望を持ちました。しかし、そうそう簡単にはいかないことが調べてみると分かってきました。

日経新聞より

米食品医薬品局(FDA)は7日、エーザイと米バイオジェンが共同で開発するアルツハイマー型認知症治療薬候補について、承認申請を認めると発表した。従来の認知症薬とは異なり、認知機能の低下を長期的に抑制する機能を持つとして世界で初めて承認された。薬の有効性については専門家の間でも見方が分かれ、承認まで曲折もあったが、新薬の登場で認知症の治療が大きく変わる可能性がある。

この新薬。軽度認知障害(MCI)の一部を含む早期アルツハイマー型認知症患者に対しての薬です。すでに、認知症と診断されている人に投与する薬ではないようです。エーザイの内藤CEO会見で、「日本で100万人ほどの患者がターゲットになる」と話されました。また、「検査体制が充実し、原因物質とされる『アミロイドベータ』を確認できるようになれば、投与対象者も増える」と。経度認知障害、あるいは早期アルツハイマー型認知症と診断された場合は、この薬で認知症の進みを抑えることができるということです。

軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)(厚生労働省HPより)

認知症のように普段の生活に支障をきたすほどではありませんが、記憶などの能力が低下し、正常とも認知症ともいえない状態のこと

認知症施策の総合的な推進について(参考資料)令和元年6月20日
厚生労働省老健局より☟

軽度認知障害(MCI)について
正常と認知症の中間の状態。
• 物忘れはあるが、日常生活に支障がない。
• 年間10~30%が認知症に進行する。
(正常な方からは年1~2%が認知症発症)
• 一方、正常なレベルに回復する人もいる。
(5年後に38.5%が正常化したという報告あり)
• 認知症治療薬の効果はないとする研究が多い。
※軽度認知障害の人の数は、2012年時点で約400万人と推計される。

中間って……。めちゃくちゃ曖昧(;’∀’)

認知症の種類(主なもの)

■アルツハイマー型(67.6%)
◆脳内にたまった異常なたんぱく質により神経細胞が破壊され、脳に萎縮がおこります。
【症状】
昔のことはよく覚えていますが、最近のことは忘れてしまいます。軽度の物忘れから徐々に進行し、やがて時間や場所の感覚がなくなっていきます。

👆新薬は異常なたんぱく質に効果があり、かつ早期に発見し「MIC]と診断された場合に投薬可能となります。もっとも、日本ではまだ承認申請段階ですから、いつになるかは????です

逆に言えば、以下の認知症には適応されないということですね
■脳血管性認知症(19.5%)
◆脳梗塞や脳出血によって脳細胞に十分な血液が送られずに、脳細胞が死んでしまう病気です。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が主な原因です。
【症状】
脳血管障害が起こるたびに段階的に進行します。また障害を受けた部位によって症状が異なります。
■レビ-小体型認知症(4.3%)
◆脳内にたまったレビ-小体という特殊なたんぱく質により脳の神経細胞が破
壊されおこる病気です。
【症状】
現実にはないものが見える幻視や、手足が震えたり筋肉が固くなるといった症状が現れます。歩幅が小刻みになり、転びやすくなります。
■前頭側頭葉型認知症(1.0%)
◆脳の前頭葉や側頭葉で、神経細胞が減少して脳が萎縮する病気です。
【症状】
感情の抑制がきかなくなったり、社会のルールを守れなくなるといったことが起こります。

価格は、バイオジェンが年間治療費は5万6000ドル(約610万円)になると公表しています。高額との批判もありますが、内藤CEOは「家族の介護負担などを含め、価値は多面的に評価されるべきだ」と述べ、現時点では適切だとする見方を示されました。米国では低所得者が新薬を利用しやすい仕組みづくりを進めており、「アジアでもアクセスを促す仕組みを検討する」とも。

投薬の判断基準は??

日経新聞では→MCIや初期の認知症をどう診断するかも今後の課題だ。画像技術の進歩によってアミロイドベータの沈着状態を計測できるようになったが、検査費用は1回20万~30万円ぐらいかかる。血液検査のような簡便な方法で確定診断がつかないと、患者を絞り込むのも難しい。

テクノロジーの進化によって、映像でタンパク質の沈着状況を計測できる=画像診断のレベルの高さ、半端ないですね。ただし、検査費はそれなりのお値段……。まだその基準は出来ていないのが現状のようです

保険適用か、否かで出ていくお金が全く違う→国の負担も変わる

国民健康保険適応だった場合

画像診断代金20万円+610万円=630万円(かなり粗い試算です)

高額療養制度を利用し、厚労省の計算式で試してみると

年収約770~約1,160万円
健保:標報53万~79万円
国保:旧ただし書き所得600万~901万円

167,400円+(1890000-558,000)×1% =180720円

え? ほんと?? ということで高額療養費計算ツールで試してみると

自己負担限度額 371820   高額療養費支給額 5928180 円

介護保険負担とあいまって、国としては、どう財源を分配するか、考えどころなのでしょうか。

(あくまで私見です:製薬会社はもうかるというからくりは変わらなそうです。)

結論

良い食事、運動と勉強をし続けるしかないのかなと。ストレスをはじめ、体に良くないものは貯めない、楽しい生活をする

春先に図書館で借りて読んだ「未来の医療年表」。本文には、2025年までには、アルツハイマーの薬が承認されるだろうと記されていました。今回の承認の報道を聞き、ほかの分野も知識として定着させたく、購入(;’∀’)。2040年、私が74歳になるころには、多くの病が治療できるようになるようです。これは、長生きするのもリスクになるということ……。健やかに生きるためにも、情報と資金が必要になる時代が来るのか……。

いいものは試してみる! またカラダにいい事を発見したら、こちらでご報告します!

  

 

 

 

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