わたしは「思い出貯金」を0にしたくありません。折角楽しい思い出を作ってもそれ自体を分からなくなるなんて、悲しい事極まりありません。先日の認知症薬承認ニュースは、『未来の医療年表』で2025年くらいに使われうるようになるだろうと記されていたことが、4年早く実現したと言えると思います。少しくらいボケても、お薬が助けてくれる!! と希望を持ちました。しかし、そうそう簡単にはいかないことが調べてみると分かってきました。
この新薬。軽度認知障害(MCI)の一部を含む早期アルツハイマー型認知症患者に対しての薬です。すでに、認知症と診断されている人に投与する薬ではないようです。エーザイの内藤CEO会見で、「日本で100万人ほどの患者がターゲットになる」と話されました。また、「検査体制が充実し、原因物質とされる『アミロイドベータ』を確認できるようになれば、投与対象者も増える」と。経度認知障害、あるいは早期アルツハイマー型認知症と診断された場合は、この薬で認知症の進みを抑えることができるということです。
軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)(厚生労働省HPより)
認知症施策の総合的な推進について(参考資料)令和元年6月20日
厚生労働省老健局より☟
中間って……。めちゃくちゃ曖昧(;’∀’)
認知症の種類(主なもの)
◆脳内にたまった異常なたんぱく質により神経細胞が破壊され、脳に萎縮がおこります。
【症状】
昔のことはよく覚えていますが、最近のことは忘れてしまいます。軽度の物忘れから徐々に進行し、やがて時間や場所の感覚がなくなっていきます。
👆新薬は異常なたんぱく質に効果があり、かつ早期に発見し「MIC]と診断された場合に投薬可能となります。もっとも、日本ではまだ承認申請段階ですから、いつになるかは????です
逆に言えば、以下の認知症には適応されないということですね
◆脳梗塞や脳出血によって脳細胞に十分な血液が送られずに、脳細胞が死んでしまう病気です。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が主な原因です。
【症状】
脳血管障害が起こるたびに段階的に進行します。また障害を受けた部位によって症状が異なります。
◆脳内にたまったレビ-小体という特殊なたんぱく質により脳の神経細胞が破
壊されおこる病気です。
【症状】
現実にはないものが見える幻視や、手足が震えたり筋肉が固くなるといった症状が現れます。歩幅が小刻みになり、転びやすくなります。
◆脳の前頭葉や側頭葉で、神経細胞が減少して脳が萎縮する病気です。
【症状】
感情の抑制がきかなくなったり、社会のルールを守れなくなるといったことが起こります。
投薬の判断基準は??
テクノロジーの進化によって、映像でタンパク質の沈着状況を計測できる=画像診断のレベルの高さ、半端ないですね。ただし、検査費はそれなりのお値段……。まだその基準は出来ていないのが現状のようです
保険適用か、否かで出ていくお金が全く違う→国の負担も変わる
国民健康保険適応だった場合
画像診断代金20万円+610万円=630万円(かなり粗い試算です)
高額療養制度を利用し、厚労省の計算式で試してみると
健保:標報53万~79万円
国保:旧ただし書き所得600万~901万円
167,400円+(1890000-558,000)×1% =180720円
え? ほんと?? ということで高額療養費計算ツールで試してみると
自己負担限度額 371820 円 高額療養費支給額 5928180 円
介護保険負担とあいまって、国としては、どう財源を分配するか、考えどころなのでしょうか。
(あくまで私見です:製薬会社はもうかるというからくりは変わらなそうです。)
結論
春先に図書館で借りて読んだ「未来の医療年表」。本文には、2025年までには、アルツハイマーの薬が承認されるだろうと記されていました。今回の承認の報道を聞き、ほかの分野も知識として定着させたく、購入(;’∀’)。2040年、私が74歳になるころには、多くの病が治療できるようになるようです。これは、長生きするのもリスクになるということ……。健やかに生きるためにも、情報と資金が必要になる時代が来るのか……。
いいものは試してみる! またカラダにいい事を発見したら、こちらでご報告します!
コメント